’12 IndyCar Series & Takuma Sato

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スコット・ディクソンを抜く前の段階で、
すでにマシン性能の限界を超える領域で走っていた。

ディクソンが、佐藤に抜かれる事を全く意識する余地が無かったのは、
安全上担保されるべきマナーとしてのパッシングの前に存在するべき駆け引きを欠いていた為であり。

ディクソンを抜く時の状況を冷静に見ると、
「運が良かったから空を飛ぶ最悪の事故にならなかった」って程度。

「時速３００キロ超でキャッチングフェンスに刺さりかねない」というリスクを、
自分だけでなく周りに対しても不用意に負わせていた事に他ならない。

更にその先で「勝ちに行く」というバクチを打ったのは、
佐藤が未だアマチュア的な戦いをしている証拠。

日本では常に結果のみが報道されるが、
本場で直接的に評価されたり重要視されるのは、
結果までのプロセスにある。

オーバルを長年見ているインディファンにしたら、
「佐藤は未だに危ないレースをしている」、「最悪の事故と紙一重だった」ってだけ。

今回のレースについても、その細部まで見つめて冷静に評価するべき。

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